最近、あるニュースを目にしました。
職場でのパワハラが原因で、若手社員が自ら命を絶ったという悲しい報道です。
上司からの叱責や揶揄が日常的に続き、本人は精神的に追い詰められていたとのこと。
労働基準監督署は「強い心理的負荷が原因」として労災を認定し、遺族は損害賠償を求めて提訴したそうです。
このニュースを見て、30代で部下を持つようになった自分にも、ぐっと刺さるものがありました。
◆ 自分が育った職場と、今の現場の違い
20代のころの自分を振り返ると、
「とにかく仕事をこなすこと」が正義だったように思います。
多少きつい言葉を言われても、
「社会人とはこういうもの」と思い込んでいた時代です。
でも、今は明らかに違います。
ここ10年ほどで、社会全体の働き方や価値観は大きく変わってきました。
- メンタルケアの重要性
- ハラスメントへの意識の高まり
- 個を尊重するコミュニケーション
いま求められているのは、昔ながらの根性論ではなく、
「人にどう働いてもらうか」を考える“関わり方”です。
◆ 上司として意識している3つのこと
僕自身、部下や後輩に指示を出すときに意識していることがあります。
① 自分の考えを持ってから動いてもらう
すぐに「どうしたらいいですか?」と聞くのではなく、
まずは自分の考えを持ってもらうように促しています。
考える習慣がつくと、相手の動き方も変わってきます。
② “少しだけきつい”くらいに調整する
負荷をゼロにするのが優しさではないと思っています。
ちょっとしんどいけど、乗り越えられる範囲。
そういう負荷のかけ方を意識して調整しています。
顔色やリアクションを見ながら、
「このくらいならギリ耐えられるかな」と探るようにしています。
③ 厳しくしたあとは、必ず褒める
指摘だけして終わらせると、相手の心は閉じます。
だからこそ、厳しく伝えたあとには「よく頑張ったな」とフォローを入れる。
それだけで、相手の表情やモチベーションが変わるのを何度も見てきました。
◆ 「伝える」は、スキルであり責任
僕たちのような中間管理職は、
現場の最前線で“伝える側”になる場面が増えていきます。
だからこそ、ただ「上からの言葉をそのまま伝える」のではなく、
どうすれば伝わるか
相手が動きやすいか
気持ちが折れないか
そういったことを、常に考えるようにしています。
言葉ひとつで、人を動かすこともできるし、傷つけることもできる。
それを忘れずにいたいなと思っています。
◆ 自分も“加害側”になるかもしれないという自覚
どれだけ気をつけていても、
自分の言葉が誰かを追い詰める可能性はゼロじゃありません。
だからこそ定期的に、
「自分の言い方、今のままでいいのか?」
「部下の表情、曇ってないか?」と、内省するようにしています。
正解はないかもしれない。
でも、考え続けることが責任だと思うんです。
◆ まとめ|上司として、人として、向き合うべきこと
今回のニュースは他人事ではありません。
どんな職場でも、誰の身にも起こりうる話です。
僕自身もまだまだ試行錯誤中ですが、
これからも「育てる」「支える」「伝える」ということに向き合い続けたいと思います。
📌 あなたは、部下や後輩にどう接していますか?
感じたこと・考えたことがあれば、コメント欄でぜひ教えてください。
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